雨が降っていた。
雨が降っていた。

私は祈り捧げる。
神様にでもなく、
人にでもなく、ただ、
空に祈り捧げる。

空は雨降らして、
薄暗く曇っていて、
お日様も見えない。
そんな空に向かって私祈り捧げる。

なぜでしょう。
なぜなのか。
祈りたくなる。
こんな空見てると。

頭上にはただ雨雲だけ有って、
何も見えなくて。
私祈り捧げる。

「何に?」
「誰に?」
馬鹿言わないで。
私、そんなに弱くない。
ただ自分に祈ってるの。
道踏み外さないように。
負けないように。
何も見えない暗い雨空、自分に見立てて。

私祈り捧げる。
私自身に向かって。
負けないように。
過ち起こさないように。
ただ祈りを。

祈るの。
祈るの。
私のなかの神様に。
私のなかのいのちに。
祈り捧げるの。

ほんとうのこころ込めて。
祈ってるの。




戻る